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ケガ防止とケガへの対応について   (2025-26シーズン用)柏ダイヤモンドスキークラブ     

いよいよ雪上に立てる日がやってきました。事故予防に効果のある基本的な知識と、事故が起きた時の対処について再確認しましょう。

1. 一般的な注意事項

(1)  体調と心の管理

  体調がすぐれない時は、無理をしないようにしましょう。朝の検温で37℃以上の熱があれば、その日は宿で静養です。昼のアルコールにも注意しましょう。

(2)  道具の確認

  ビンディングの調整、ヘルメットの締め具、ゴーグルなどは、初滑り前に自宅で点検しておきましょう。

(3)  準備体操の励行

クラブでは必ず滑走前の準備体操を実施しています。リーダーのつかないフリー滑降の日にも省略しないようにしましょう。

(4)  ヘルメットの着用

  クラブではほとんどのメンバーがヘルメットを着用しています。まだ、お持ちでない方には、事故防止のために強くお勧めします。温かいし、圧迫感も気になりません。

(5)  悪天候での注意事項

ガスや風雪が強いと、見通しが悪くなりコースの状況や他のスキーヤーが認識しにくくなり、事故の危険が増します。無理をせず、中止かリーダーの指示に従いましょう。

(6)  コースコンデションの悪い時

悪雪を征服することも、スキーの醍醐味のひとつですが、シニアに無理は禁物です。
事故を避けるためには、障害を認識できるスピードコントロールが一番です。

(7)  リフトの乗り降り

片手を自由にするため、ストックのストラップは外し、もう一方の手にまとめましょう。
乗車中は静かに、降りる際は曲る方向の人を優先させましょう。(右なら、右の人から曲る)

2. スキー事故のパターン分類

スキー事故は、自損事故と他人との衝突事故(当てられ事故、当てる事故)に分けられます。それぞれの原因と予防法を考えてみましょう。

自損事故

自損事故は次のようなケースが多いと思われます。

(1)  硬い斜面(アイスバーンなど)や急な斜面での転倒事故

スピードを落とす(スピードの調整には横滑りが有効)→下方向を見ない→真横の木々などを目標に斜滑降で滑る→慌てずにゆっくりと回る。この繰り返しで滑ります。

(2)  コブ斜面での転倒事故

 通過斜面として急斜面やコブ斜面を下りざるを得ない時はボーゲンや横滑りで、スピードを落として出来るだけ小さく何回も回ることで、危険を回避できます。

(3)  緩斜面での転倒事故

リフト乗場や集合地点で確実に止まるまで、気を緩めないこと。待っている仲間の直前での急停止も危険です。緩斜面での転倒は、自分の体重が掛かって予想外のケガになりがちです。

(4)  新雪での転倒事故

スピードを落としながらゆっくりと回転する、ボーゲンを使うのも身を守る方法です。

(5)  渡りコースや狭い山道での事故

一団のスピードと調和をとり、前の人を無理に追い越さない。谷側サイドに落ちることは最悪なので、特段の注意をしましょう。

(6)  疲れが原因の事故

最後の一本に事故が多いのはご存知の通りです。一日滑って耐久力が落ちていることを自覚して滑るコースやスピードを選択します。『シニアは滑り過ぎない』を心に留めましょう。

他人との衝突事故

(1) 狭いコースでの衝突事故

斜面での左右への移動は、前の人の動きや後ろからの人の動きを想定することが大切です。また、コースで休止する時やレッスン時の待ち組はコースの端50センチまで下がりましょう。

(2)  広いコースでの衝突事故

広い斜面の滑走では、追い越し者の為のコース半分を頭で仕切り右か左サイドを滑降するようにします。反対サイドにコース変更するときには、上からの滑走者を確認して移動しましょう。

(3)  ボーダーとの衝突事故

  ボーダー滑走者は視野が狭いので、死角にいるスキーヤーと衝突する危険性が極めて高くなります。対策はボーダーに近寄らないことです。

(4)  追い越すつもりが無いのに近くに寄ってしまうケース

斜面の状況や回転孤の都合で、思わず接近してしまうことや相手の動きが想定外のこともよくあります。グループで滑る時も、距離を大きく取りましょう。

(5)  追い越し時の事故

グループ滑走では、追い越しは禁止です。やむを得ず追い越しする時は声を掛け、横に十分距離を取ってから、追い越します。

(6)  スピードの出し過ぎによる事故

自分の限界スピードに挑戦することは、スキーの醍醐味のひとつです。ただし、ゲレンデにいるのはあなた一人ではありません。スピードコントロールは自己責任です。

(7)  コースの合流地点での衝突事故

コースの合流地点に差し掛かった時や、自分がコースを変更するときには、後ろに首を回して安全を確認します。シニアはもともと視野が狭くなりがちです。

(8)  止まっている時も危ない

    滑っていなくともぶつけられる事故が起きています。止まっている時も、上方に注意と警戒を。自分が止まる時はグループの下に着けるのが原則です。

3. 転倒したとき、事故の起きた時の対処

(1) 転倒した時は早く立ち上がる

衝突されないように斜面端に移動しましょう。板が外れた場合には、ストックを上部に立てて上からの滑降者に注意を促す。両足とも外れた時は、谷足から付けるのが原則です。

(2)  転倒後の滑走

  慌てずに、ゴーグルなどの雪を払って、一度深呼吸してから滑走を始めましょう。

(3)  転倒者を助ける

  怪我の状態を聞き骨折や脳震盪の疑いがある場合は、パトロールに連絡します。無理して動かさないで、突っ込まれる危険を防ぐため、転倒者の上部にストックを立てる。

(4)  検査が必要な事故の場合

・スノーボート、スノーモービルなどで移動が必要な場合は、移動先を確認します。
・スキー板は一緒に運んでもらうよう依頼します。
・最低1名が診療所、パトロール室に同行しましょう。
・医者に行く場合には、病院名、電話番号などを確認して幹事、宿に連絡します。
・病院までの車の手配を宿に依頼します。宿の車を使えればベター、無理ならタクシーで。
・本人の意向を確認して、誰か1名が付き添います。女性の場合は同性が望ましい。
・入院の必要がある場合は、本人に確認して家族に連絡しましょう。
・健康保険証を提示して、診察を受けます。診断書は必ず発行してもらいましょう。
・支払い時に領収書を受け取り、柏に戻ってから保険金の請求手続をします。

(5)  衝突された場合の対応

 衝突された時は、本人は動揺してパニックに陥ることもあります。
・近くにいる仲間は、以下のことを確認してメモをとる(ペンが無ければ、携帯にメモる)。
・衝突時の様子―――急スピードで衝突した、回転時に衝突した、突っ込まれたなど。
・相手の氏名、電話番号、宿泊ホテル名、仲間の氏名必要に応じ、名刺があれば預かる、車の免許証、健康保険証などで本人確認を。
・当方のクラブ名、宿泊ホテル名、電話番号、立ち会った人の氏名を告げる。
・相手(衝突した)が非を認めない場合は、パトロールを呼んで事情を説明し、意見を聞く。一般的に、上部からの滑走者が衝突した場合は、その人に全面的に責任があります。
*こちらが衝突した時も、相手の立場に立って同様のことを実施しましょう。当クラブでは、常に集団で滑りますが、上記のような事故対応を考え3名以上でチームをつくることとしています。
その一方で、複数人で滑るとはいえ、ケガ防止は結局、個々人の注意力に帰すること、「事故は自己責任」を改めて認識のうえスキーを楽しみましょう。                                                  

                                                       以上     (Version 2023.12.18)